「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

絶対音感と相対音感とフーリエ変換(其の二十五)

 

手品ではお決まりの文句、

「種も仕掛けもありません」

ですが、実際には手品に限らず物事には種も仕掛けも、
言い換えれば、

「原理や仕組み」

があるはずです。

では、どんな原理なら正確な音を取れるでしょうか?

 

その真偽は別として、

絶対音感は音の高さを1つ1つ記憶している」

と言う人がいますが、音の高さはあくまでも「連続量」、
と言うことは、

「可聴域、さらには半音の間にも無限に存在する」

ため、音高を1つ1つ記憶すると言うアプローチでは
根本的に正確な音を取れないであろうことは容易に
想像できます。

もし仮に無限個の音高を記憶できたとして、どうしたら
その中から正解を選び出すことができるのでしょうか?

また、

「相対音感は音程が分かる能力」

と言う人がいますが、2音X、Yの音高が分からずして、
一体どんな原理で音程だけが求まるのでしょうか?

音程が求まると言うことは周波数比が求まると言うこと、
周波数比が求まると言うことは、そこには何かしら

「単位に相当する概念」

が存在すると予想されます。

 

正確な音を取るためには調に対する周波数比を再現、
例えば、

「調を基本周期として周波数成分を逆フーリエ変換」

するような仕組み、つまり記憶から呼び出すのではなく、
音楽的文脈に応じてダイナミックに音の高さを算出する、
逆にそれ以外に方法が考えられますか?

そして、相対音感の本質はこの

「単位となる基本周期が調に合わせて伸縮」

する点にあると私は考えています。

 

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絶対音感、あるいは相対音感と言う概念はとかく、

ブラックボックス

と化してしまいがちですが、みなさんは

「2つの音感がどんな原理で実現されているか?」

これを自分なりに説明できますか?

 

今年の初めに、

cache.yahoofs.jp

と言うニュースがありましたが、音楽でも同じように
人間の脳内で基本周期がどの音に設定されているのか?
あるいはそのときの周波数成分の分析結果sin ntn
解読できたらおもしろいと思いませんか?

そして、そのとき果たして絶対音感保持者と非保持者で
差異は見られるのでしょうか?

 

クロマで迫る音感の正体 ~絶対音感の終焉~

クロマで迫る音感の正体 ~絶対音感の終焉~

 

 

なお、本書に登場する「クロマ基準音」は基本周期に、
また、「クロマ」は周波数成分の分析結果sin ntn
対応すると考えられます。

(了)

 

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