「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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高性能な相対音感?~仮性絶対音感と潜在的絶対音感(其の一)

 

以前、テレビでバイオリニストの葉加瀬太郎さんが、
ご自身は正確には絶対音感ではなく、

「高性能な相対音感

と言うユニークな表現を使われていましたが、
ご覧になった方も多いのではないでしょうか?

具体的には、

「『ラ』(バイオリンのA線)の音からの距離を
 ものすごい早い時間で計算している」

とのことでしたが、このように記憶された1音、
つまり、

「内的基準音と対象の音を相対音感を使って比較」

することで間接的に音名を特定する能力を

「仮性絶対音感

と言います。

これに対し、1音だけではなく12音全てを記憶し、
相対音感を使わずに直接的に音名を特定する能力を

「真性絶対音感

と言います(実現方法に関しては個人的には考え方が
少し違いますが、ここではとりあえず一般的な説明を)。

この真性絶対音感、仮性絶対音感と言う言葉は
『音楽の心理学〈下〉』にも登場します。

ちなみに本書には、

「耳鳴りが内的基準音の代わりに」

そんな特殊な仮性絶対音感も取り上げられていました。

 

音楽の心理学〈下〉

音楽の心理学〈下〉

 

 

単に絶対音感と言った場合、

「狭義に真性絶対音感だけを指す場合もあれば、
 広義に仮性絶対音感等を含む場合もある」

と思いますが、本ブログでは単に絶対音感と言えば、
基本的には真性絶対音感だけを指しています。

また、仮性絶対音感を(真性)絶対音感と区別して、

相対音感

と呼んでいるケースもしばしば見受けらるようです。

ところでこの仮性絶対音感

「記憶された1音と対象の音を相対音感を使って比較」

そんな風に何気にさらっと簡単に説明されていますが、
果たして本当にそんな単純な話なのでしょうか?

相対音感があればあとは基準となる1音を記憶すれば、
実現できるものなのでしょうか?

(次回に続く・・・)

 

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