2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧
「なぜ絶対音感者は音名にクロマを感じるのか?」 音名にクロマを感じるようになるためには、周波数比を捉えるための基準が特定のピッチに固定されている必要があります。 絶対音感が否定される理由(其の三) の中で、生まれたときは誰しも絶対音感で、幼児…
少し話が逸れてしまうかも知れませんが、知っている曲をアカペラで歌ったときに、 「原曲Keyで再現できる能力」※ を「絶対音感」だと言う人もいますが、それは単にその曲の音高が記憶されているだけで、音楽的に音高を判別する能力とはまた別の能力だと私は…
前回の「移動ド」の例も、前々回の「移調」の例もそうですが、どうも今までは最終的な(表面的な)結果のみに目が向けられ、 「それがどのように実現されているか?」 と言う違いにはあまりスポットが当てられていなかったのではないでしょうか? そこで、本…
前回の「移調」の例に限らず、 絶対音感と相対音感の定義について(其の一) でも述べた通り、重要なのは「表面的な結果」ではなく、 「それがどのように実現されているか?」 つまり、「how」だと私は考えています。 一般的に 「絶対音感は固定ド」 と言わ…
絶対音感は 「移調に弱い」 と言われることがあります。 実際、絶対音感者は移調したメロディを同じメロディと判別できなかったり、移調した伴奏、例えばカラオケのキーを変更すると、それに合わせて歌うことができないと聞きます。 そして、絶対音感者がこ…
「其の一」で述べた通り、私の考え方のポイントは非常に単純明快で、 「(周波数)比を捉えるための基準、言い換えれば クロマを認知するための基準を『動かせる』/『動かせない』」 の一点だけです。 みなさんが思い浮かべる 「絶対音感」/「相対音感」 …
絶対音感者はKeyによって Cメジャースケールは「ドレミファソラシド」 Gメジャースケールは「ソラシドレミファ#ソ」 Dメジャースケールは「レミファ#ソラソド#レ」 と聴こえます。 しかし、非絶対音感者はKeyに関係なく、メジャースケールは全て 「ドレミ…
実は『歌うネアンデルタール』と言う本の中で、 「乳児は絶対音感で音を認識している」 と言う非常に興味深い実験結果が報告されています。 歌うネアンデルタール―音楽と言語から見るヒトの進化 作者: スティーヴンミズン,Steven Mithen,熊谷淳子 出版社/メ…
今回は「絶対音感」に対して、 「懐疑的」 な意見が書かれた本の紹介です(並びは発売日順)。 絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿 (DOJIN選書) 作者: 宮崎謙一 出版社/メーカー: 化学同人 発売日: 2014/07/10 メディア: 単行本(ソフトカバー) こ…
みなさんは 「絶対音感」 を手に入れたいと思いますか? 一般的には「はい」と答える人が多いのかも知れませんが、逆に絶対音感に対して 「否定的な意見」 も決して珍しくはありません。 絶対音感を手に入れたいと思っている人にとっては、どうして否定的な…
音は「ドレミファソラシド」のような符号に変換された瞬間にそれはもう音と言う「感覚的な情報」ではなく、符号(言語)と言う「論理的な情報」になってしまいます。 誰もが音楽を聴いて美しいと感じるのは、「論理的な情報」に対してではなく、「論理的な情…
「絶対音感」と「相対音感」に関する疑問や私なりに思うことを7回にわたって徒然と書いてきました。 「其の一」では絶対音感も相対音感も「how」(それがどのように実現されているか)ではなく、「which」(表面的な結果)を基準として定義されているために…
昨日のブログの最後に、 音律上、「ド」は周波数比が「1:1」になります。メジャースケールが「ドレミファソラシド」と聴こえると言うことは、つまり人間は 「『ド』を周波数比の基準として音を捉えている」 と言うことです。 と書きましたが、実はこれ、…
正直に白状すると、私には 「一般的な相対音感の定義が よく分かりません。」 「相対音感は音程を、 絶対音感は音高を判別する能力」 と説明されることもありますが、私なりの解釈では「相対」と言う言葉から絶対的な基準がなく、 「どの音からでも一様に音…
「絶対音感はトーン・クロマ+トーン・ハイト、 相対音感はトーン・ハイトで音を捉えている」 と説明されることがありますが、クロマは絶対音感だけが捉えることができるもので、絶対音感のない人は捉えることができないものなのでしょうか? 絶対音感のない…
「クロマは音名が持つ性質」だと仮定します。 前回のブログにも書きましたが、基準ピッチは人間が便宜的に定めたもので、そこに科学的、音楽的な根拠はありません。 周波数440Hzの音が元々音名「A」の音だった訳ではなく、人間が基準ピッチをA=440Hzと定め…
「絶対音感は音名のクロマを聴き分ける」 と言われていますが、 「音名にクロマは存在しない」 と私は考えています。 もし、 「クロマは音名が持つ性質」 と考えている人がいたら、1度聞いてみたいと思っていたことがあります。 ①「音名『A』(基準ピッチA…
絶対音感と言えば、聴いた音がすぐさま「ドレミファソラシド」に変換されたり、もしくは聴いた音が「ドレミファソラシド」で聴こえるような、そんな能力を思い浮かべる人も多いかも知れません。 しかし、絶対音感は聴いた音を「符号化(言語化)」すること、…
みなさんは「絶対音感」や「相対音感」の定義に疑問を感じることはありませんか? 私が以前から疑問を感じているのは、例えば 「音名を判別できる(できない)」 のように「which」を基準としている点です。 同様に ・階名を判別できる・音程を判別できる・…
誤解がないようにお伝えしておきますが、『絶対音感』(最相葉月さん著)や朝日新聞(1995年2月10日夕刊)の中では 「絶対音感者の左脳が非絶対音感者の左脳に比べて大きい」 と言った表現はなく、あくまでも右脳に比べて左脳が大きい、つまり「左右差」につ…
昔、 「コーヒーを飲む人は飲まない人に比べて胃がんになりにくい」 と言う統計データがありましたが、みなさんはこのデータからどのように考えますか? 多くの人は 「コーヒーには胃がんを抑える働きがある」 と考えるかも知れません。しかし、 「胃の病気…
では、本日も「Form SS-4」です。 ※本記事の内容は「Form SS-4」の申請が通ることを 保証するものではありません。 情報の取捨選択は各自の自己判断でお願いします。 そこまで目を通している人は少ないと思いますが、実は「Form SS-4」の3ページ目にある表…