みなさんは
「絶対音感」
を手に入れたいと思いますか?
一般的には「はい」と答える人が多いのかも知れませんが、
逆に絶対音感に対して
「否定的な意見」
も決して珍しくはありません。
絶対音感を手に入れたいと思っている人にとっては、
どうして否定的な意見が存在するのかが理解できない人も
いるかと思います。
そこで今回はその構図をごくごく簡単ではありますが、
私なりに噛み砕いて説明してみたいと思います。
まず、
「音楽的に重要なのは相対音感」
と言われています。
多くの人はここに
「プラスαの能力」
としての絶対音感を思い浮かべるのではないでしょうか?
プラスαの能力を身に付けることで、
「どうして否定されなければならないのか?」
と考えるのは当然かも知れません。
実は、
「相対音感を先に身に付けてしまうと、
絶対音感は(後から)身に付けることができない」
つまり、
と言われています。
そして、絶対音感を否定する人の意見は以下のようなものです。
・絶対音感と相対音感は相反する能力で共存できない
・絶対音感は相対音感の習得を妨げる
その他にも、
と言った意見もありますが、いずれにせよ絶対音感を身に付けることで
・音楽的に重要な相対音感が身に付かなくなる(身に付きにくくなる)
・音楽的にマイナスに作用する
と言うのが否定派の意見のようです。
しかし、
・絶対音感と相対音感は排他的な能力ではなく、共存できる
・絶対音感があっても相対音感は習得できる
と言う正反対の意見もあります。
この辺りは結局のところ、
でも取り上げましたが、絶対音感と相対音感の定義自体が曖昧で、
人によって解釈が違うような概念で議論をしていても
話が噛み合うはずもなく、何年たっても未だに白黒のつかない
議論を続けているのが現状ではないでしょうか?
絶対音感が否定される理由