2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧
今日はご報告があります。 実は本日、Amazon KDPより新刊の配信を開始しました。 タイトルは 「バーティカルライン理論Ⅰ」 です。 今回の内容は「音感」ではなく、 「弦楽器上でいかにスケールを探し出すか?」 とてもシンプルで簡単な理論を本にまとめてみ…
「調」に限らず、その言葉が本来の意味とは違う形で使われてしまうのは、絶対音感者と非絶対音感者の周波数比の捉え方、つまりクロマの認知の仕方の違いが関係しているのでは?と私は考えています。 その最たるものは、元々「階名」を表していた 「ドレミフ…
12の調とメジャー/マイナーの2つのモード(旋法)、全部で24通りの組み合わせが存在しますが、これをクロマの組み合わせで分類してみましょう。 本来モードは 「クロマの組み合わせ」 なので移調してもモード、つまりクロマの組み合わせは変わらないた…
「絶対音感は音名のクロマを聴き分ける」 と言われていますが、実際には 「音名にクロマは存在しない」 と私は考えています(詳細はこちらを参照)。 しかし、絶対音感が音名にクロマを感じると言うことは、非絶対音感者のように周波数比を捉えるための基準…
では、「モード(旋法)」をトーン・クロマ次元から考えてみましょう。 「調」を周波数比を捉えるための基準、つまりクロマを認知するための基準とすると、 「モードはクロマの組み合わせ」 と考えることができます。 例えばメジャーモード(長旋法)は 「ド…
トーン・クロマ次元からこの 「調」と「モード」 と言う概念を考えてみたいと思います。 「ドレミファソラシド」は「音律」と呼ばれる「周波数比」が基盤になっていてます。 また、「(周波数)比」を捉えるには「(音を)比較する」必要があります。 そして…
今では「調」と言えば、 「調性上の主音の音名」(ハ長調の「ハ」の部分) と 「モード(旋法)」(ハ長調の「長」の部分) の両方を意味することが多いですが、「其の一」で取り上げた通り本来両者は明らかに別々の概念であって、これらの概念が混同されて…
実は音感について考える上で、 「調」 と言う概念が非常に重要になります。 調と言えば、 「長調/短調」 を思い浮かべる人も多いかも知れませんが、元来それは 「調ではありません。」 長調、短調は元々英語で 「メジャーモード/マイナーモード」、 モード…
ここで相対音感を単純化して、 このように図に表してみます。 そして、「絶対音感と相対音感の共存」を「其の一」、「其の二」で取り上げたように、「音名の『ド』を『ド』」と感じる感覚と、「階名の『ド』を『ド』」と感じる感覚の両方を兼ね備えたものと…
前回の絶対音感訓練の例から考えると、もし絶対音感者が 「音名の『ド』を『ド』」 と感じる感覚と同時に非絶対音感者が 「階名の『ド』を『ド』」 と感じる感覚そのもの、またそれを実現するための脳の仕組みそのものを兼ね備えていると仮定すると、絶対音…
幼児期に行われる絶対音感訓練の中で、順調に訓練が進んでいる子供は聴音で 「音名の『ド』を『ド』」 と答えるでしょう。 しかし、順調に訓練が進んでいた子供でも訓練が進むにつれて「調性上の主音」、つまり 「階名の『ド』を『ド』」 と答える子供が出て…
「絶対音感は聴いた音が『ドレミファソラシド』で聴こえる」 そんな風に表現されることがありますが、もし文字通りに聴いた音が「音」と言う「感覚的な情報」を通り越して、直接「ドレミ」と言った言葉(符号)のような 「論理的な情報」 として認識されてし…
今回、Amazon KDPより電子書籍を出版するにあたり、1つの問題が浮上。 それは本の中で使用する図説の 「フォント」 です。 当初はパソコンにプレインストールされていたフォントを使って図説を作成していたのですが、紙の媒体と電子書籍のようなデジタルコ…
「其の一」では絶対音感と非絶対音感、 共通点は「音を(周波数)比で捉えている」 相違点は「(周波数)比を捉えるための基準が違う」 そして、この相違は(周波数)比を捉えるための 「基準を『動かせる』/『動かせない』」 の違いと言う話をしました。 …
人間の脳の処理としては周波数比を捉えるための基準が移動したほうが確かに高度な処理かも知れませんが、音楽的には、 「基準が固定されていたほうが便利なのでは?」 「基準が移動することに意味があるのか?」 と疑問に感じる人もいるかも知れません。 こ…
海外では日本ほど絶対音感への関心が高くないと聞きます。 また、『歌うネアンデルタール』によると、 「西洋では絶対音感への依存が言語学習にも音楽学習にも 有害だと考えられている」 とあります。 歌うネアンデルタール―音楽と言語から見るヒトの進化 作…