以前、将棋の羽生先生が出演されていたテレビ番組、
の中である科学者が、
「脳の仕組みはひとつの物理的なシステム、
だとすればコンピュータでもまねできるはず」
と言っていましたが、音感もシステムと考えれば
当然そこには何かしらの
「原理やアルゴリズム」
が存在するはずです。
しかし、ほとんどの人はその原理を考えることなく、
表面的な結果にばかり目を向けてしまっているため、
結果的に音感の実体が、
「ブラックボックス」
と化してしまっている、あるいはその原理については、
で簡単に片付けてしまっているのではないでしょうか?
例えばプログラム設計書に単に、
「音を記憶する」
と書かれていても決してコーディングできないように、
肝心なのはそれが具体的に、
「どんな概念、どんなフォーマットで記憶(認識)」
されているかです。
我々が普段何気に扱っている
「拍、音高、音程、『ドレミ』、調、…」
と言った音楽的な概念も改めて言語化しようとすると、
「とても抽象的な概念」
であることに気付かされます。
抽象的な概念を使っていくら説明してもそれは、
「抽象的な説明」
にしかなりません。
と言う訳で、今回は音感をシステムとして実現したら、
「一体どんな原理、どんなアルゴリズムになるのか?」
そんな視点からあれこれ考えてみたいと思います。
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