2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧
カラオケで音域が合わない曲があった場合、特別な音感訓練を受けたことがない人でもキーの変更、つまり 「移調」 と言う操作をごく当たり前のように行っているのではないでしょうか? そのとき、例えば 「ド」を「レ」に、「レ」を「ミ」に・・・ と言った具…
移調された曲は物理現象として見れば周波数が異なる明らかに別の曲です。 にもかかわらず人間には同じ曲として認識される、言い換えれば、 「移調のもとでの等価性」 を感じるのは、人間の感覚が 「(周波数)比」 に対応しているからです。 これは「ドレミ…
「移調のもとでの等価性の判別が不正確」 と言うことは、逆に 「調によって差異が生じている」 とも言えます。 移調と言う操作は半音上に移調するごとに各音の周波数に2の12乗根を掛けるだけなので、全体の周波数比は変わりません。 つまり、移調された曲…
宮崎謙一教授の『絶対音感神話』における移調条件下でのメロディ比較の実験ですが、具体的には移調の際に1音だけ微妙にメロディを変えたパターンを交えて、 「移調のもとでの等価性が保たれているかどうか?」 を判別させます。 絶対音感神話: 科学で解き明…
例えば音痴な人が『笑点のテーマ』を口ずさんだとします。 音痴の度合いにもよりますが、おそらくそれを聴いた多くの人は『笑点のテーマ』と判断するのではないでしょうか? また、長調の『笑点のテーマ』を短調に編曲した場合、もちろん曲の雰囲気はガラッ…