人間はリズムの周期が等速でなくても、
例えばrit.(だんだん遅く)のように、
「減速、あるいは加速」
しても問題なく対応できます。
があって、
「前者は等速直線運動、後者は加速度運動」
時に適用されるそうですが、
リズムに関しては、言うなれば、
「特殊相対リズム感と一般相対リズム感」
が成り立つのではないでしょうか?
では、音感についてはどうでしょうか?
まずは譜例1を聴いてみましょう。
譜例1は、
「ドレミファソラシド」
を単純に4回繰り返しているだけですが、
実は各音程を微妙に広く取ってあり、
1回の「ドレミファソラシド」で25cent、
つまり1/8音高くなっています。
4回繰り返すと結果的に100cent、
つまり半音高くなります。
(「C」から始まって最後の音は「C♯」)
次に譜例2を聴いてみましょう。
譜例2は各音程を微妙に狭く取ってあり、
1回の「ドレミファソラシド」で25cent、
つまり1/8音低くなっています。
4回繰り返すと結果的に100cent、
つまり半音低くなります。
(「C」から始まって最後の音は「B」)
譜例を聴いてみると徐々にピッチが変わっている
ことは認識しつつも案外違和感がないのですが、
みなさんはいかがだったでしょうか?
こうしてみると調性上の主音の周期が加速、
あるいは減速しても人間は対応できる、
リズムだけでなく音感でも、言うなれば、
が成り立つのかも知れません。
(了)
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