の解説編です。
相対音感は音を個々にではなく、
「まとまり(ゲシュタルト)」
として捉えるため、単音の聴音をいくら繰り返しても
相対音感のトレーニングにはなりません。
「ドレミ」を言い当てるようなテストが苦手な人は、
まずは本トレーニングのように、
「個々の音」
に着目するのではなく、
「全体の雰囲気の違い」
を感じ取る訓練から始めてみてはいかがでしょうか?
「テーマ」
で出題される旋法を絞り込めるようになっています。
・長短
ド | レ♭ | レ | ミ♭ | ミ | ファ | ファ♯ | ソ | ラ♭ | ラ | シ♭ | シ | ド | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
○ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||
○ | ○ | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||||||
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ● | ○ | ||||||
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ○ |
黒丸(●)は上下の旋法との差異を表していて、
上下に位置する旋法は1音しか違いがありません。
・「長」の「ミ」を半音下げると「短(旋律的)」
・「短(旋律的)」の「ラ」を半音下げると「短(和声的)」
・「短(和声的)」の「シ」を半音下げると「短(自然的)」
※長=長旋法
短(旋律的)=短旋法(旋律的短音階)
短(和声的)=短旋法(和声的短音階)
短(自然的)=短旋法(自然的短音階)
・教会旋法(チャーチモード)
ド | レ♭ | レ | ミ♭ | ミ | ファ | ファ♯ | ソ | ラ♭ | ラ | シ♭ | シ | ド | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
○ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||
○ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ||||||
○ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ||||||
○ | ○ | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||||||
○ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||||||
○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
こちらも長短同様、上下に位置する旋法は
1音しか違いがありません。
・「リディア」の「ファ♯」を半音下げると「イオニア」
・「イオニア」の「シ」を半音下げると「ミクソリディア」
・「ミクソリディア」の「ミ」を半音下げると「ドリア」
・「ドリア」 の「ラ」を半音下げると「エオリア」
・「エオリア」の「レ」を半音下げると「フリギア」
ちなみに、
「長旋法グループ」
は「ミ」を含む「リディア、イオニア、ミクソリディア」
「短旋法グループ」
は「ミ♭」を含む「ドリア、エオリア、フリギア」です。
・五音階
ド | レ♭ | レ | ミ♭ | ミ | ファ | ファ♯ | ソ | ラ♭ | ラ | シ♭ | シ | ド | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | ○ | ||||||
○ | × | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ||||||
○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | ○ | ||||||
○ | × | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
・四七抜きは長旋法(短旋法)から4番目と7番目
・二六抜きは長旋法(短旋法)から2番目と6番目
の音を抜いたものです。
※長(四七抜き)=メジャーペンタ
短(二六抜き)=マイナーペンタ
上行ができたら、下行にもチャレンジしてみましょう!
(下の選択を切り替えると上記の譜例も切り替わります)
全体の雰囲気の違いを感じ取れると言うことは、
「個々の音のキャラクター(=調性)」
を感じ取っていると言うことです。
全体の雰囲気の違いを感じ取れるようになったら、
次は個々の音のキャラクターを言い当てる訓練、
がオススメです。