みなさんの中には、例えば
・長3度は明るい
・短3度は暗い
と言った具合に
「音程ごとにイメージ」
を持っている人も多いのではないでしょうか?
実際、
「長三和音を聴けば明るい雰囲気、
短三和音を聴けば暗い雰囲気」
を感じる人も多いと思います。
しかし、長三和音をよく見てみると、
例えば「C」の場合、
「c」と「e」・・・長3度
「e」と「g」・・・短3度
「c」と「g」・・・完全5度
一方、短三和音をよく見てみると、
例えば「Cm」の場合、
「c 」と「e♭」・・・短3度
「e♭」と「g 」・・・長3度
「c 」と「g 」・・・完全5度
つまり、長三和音と短三和音は、
「長3度と短3度の順番を入れ換えた」
だけで、実はどちらも
「全く同じ3つの音程の組み合わせ」
で構成されていることが分かります。
にもかかわらず、長三和音では
「長3度の明るさだけが顔を出し、
短3度の暗さは影を潜める」
のに対し、短三和音では
「長3度の明るさは影を潜め、
短3度の暗さだけが顔を出す」
ことになります。
もし、音程そのものにイメージがあるのであれば、
どうして音程の順番を入れ替えるだけで、
和音の雰囲気が変わってしまうのでしょうか?
よく考えたら不思議な現象だと思いませんか?
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