2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧
前回の移調は「半音単位の移調」を想定していましたが、今回は 「半音よりも細かい単位の移調」 を考えてみたいと思います。 移調と言うよりは、 「基準ピッチの変更」 と考えたほうが分かりやすいかも知れません。 では、具体例として以前取り上げました 「…
では、「其の四」のおさらいも兼ねて、移調と言う操作を 「2次元の相対音感」と「1次元の絶対音感」 に当てはめて考えてみましょう。 まず、2次元の相対音感では移調、つまり調の変化は調のピント自動調節機能によって 「縦軸のシフト」 になるため、 「…
絶対音感訓練の中で「移調のミス」によって、 「固定ドの『ド』を『ド』と答えていた子が 移動ドの『ド』を『ド』と答えるようになる」 この不思議な現象をみなさんはどう考えますか? 固定ドと移動ドとでは全く次元が異なり、例えば固定ドの「ド」を固定ド…
本ブログではおなじみですが、絶対音感訓練の中では「悪い傾向」とみなされている 「移調のミス」 と呼ばれる現象があります。 移調のミスとは、簡単に言えば聴音で 「固定ドの『ド』を『ド』と答えていた子が 移動ドの『ド』を『ド』と答えるようになる」 …
移調した曲が同じ曲として認識される現象を人間が1次元ではなく、 「2次元のシステムで音を捉えている」 と考えた場合、「大きな疑問」が1つ残ります。 それは、(周波数)比を取るためにはまず比の基準、つまり、 「縦軸(調)の決定」 が必要だと言うこ…
ある曲を移調した場合、多くの人は特に専門的な教育を受けていなくても、当たり前のようにそれが同じ曲として認識されます。 しかし、移調した曲は物理現象として見れば周波数が異なる明らかに別の曲です。 にもかかわらず同じ曲として認識されるのは、人間…
本ブログではおなじみですが、そもそも「ドレミファソラシド」は 「音律」と呼ばれる「周波数比」 が基盤になっています。 ここで重要なポイントは、音律はあくまでも 「比」 であって、決して 「周波数そのものではない」 と言うことです。 音律上、「ド」…
固定ド(1次元)の世界には、オクターブを考慮しなければ当然、 「ド」は1つしか存在しません。 例えばピアノなら、ハ長調でもへ長調でもト長調でも 「ド」と言えば2つ並んだ黒鍵の左下の白鍵 を常に指し、調によって「ド」の位置が変わることはありませ…