「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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移動ド超入門~絶対音感と相対音感の違い(其の七)

 

絶対音感訓練の中で「移調のミス」によって、

「固定ドの『ド』を『ド』と答えていた子が
 移動ドの『ド』を『ド』と答えるようになる」

この不思議な現象をみなさんはどう考えますか?

 

固定ドと移動ドとでは全く次元が異なり、
例えば固定ドの「ド」を固定ドの「シ」や「ド♯」と
間違えるのとは全く意味が違ってきます。

これは「ミス」と言う次元の話ではなく、

「音を認知する仕組みそのものが変化した」

と考えるのが最も自然ではないでしょうか?

 

固定ドの「ド」を「ド」と答えると言うことは、
周波数比1:1が生み出す「ド」と言う感覚(クロマ)が
音楽的文脈に関係なく常に固定ドの「ド」、
言い換えれば「特定の周波数」でのみ生じ、

 

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そして、移動ドの「ド」を「ド」と答える、
つまり、

「調(調性上の主音)を『ド』と答える」

と言うことは、特定の周波数でのみ生じていた
「ド」と言う感覚(クロマ)が

「調のピント自動調節機能の発現」

によって音楽的文脈に応じて縦軸がシフトし、
移動ドの「ド」、つまり調で生じるように変化した
と私は考えています。

 

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「生まれたときは誰しも絶対音感」

と言うことは言い換えれば、生まれたときはみんな

「調のピント自動調節機能を持たない1次元の音感」

で、大人になっても絶対音感を保持していると言うことは、
本来人間の成長過程で発現すべき調のピント自動調節機能が

「何らかの理由で発現しなかった」

のではないかと、そして

絶対音感相対音感に取って代わる」

と言うことは調のピント自動調節機能の発現によって、
1次元の音感が

「調のピント自動調節機能を備えた2次元の音感」

に取って代わったと私は考えています。

(次回に続く・・・)

 

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