では、「モード(旋法)」をトーン・クロマ次元から
考えてみましょう。
「調」を周波数比を捉えるための基準、
つまりクロマを認知するための基準とすると、
「モードはクロマの組み合わせ」
と考えることができます。
例えばメジャーモード(長旋法)は
「ドレミファソラシ」、
マイナーモード(短旋法)は
「ドレミ♭ファソラ♭シ♭」
の7つのクロマ(周波数比)の組み合わせから
構成されています。
そして、このクロマの組み合わせの違いが
各モードに固有の響きを生じさせていると
考えられます。
なお、ここでマイナーモードが
「ラシドレミファソ」
でないことも非常に重要ですが、
それはまた別の機会に触れたいと思います。
本書ではマイナーモードがなぜ
「ラシドレミファソラ」
でないかについても言及しています。
興味のある方は是非読んでみてください。
「調」と「モード」