「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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18/04/18 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの音色テスト(おまけ)」
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絶対音感と相対音感とフーリエ変換(其の七)

 

みなさんはポンと1音だけ提示されたときその音価を、
つまり、

「何音符なのか?四分音符なのか?八分音符なのか?」

を判別できますか?

「音の長さ」は音のまとまり(ゲシュタルト)の中で
初めて四分音符、八分音符と言った判別が可能になる、
つまり、

「初めてそこに音楽的な意味が生じる」

のであって、1音だけでは音価が生じません。

音楽的に重要なのは1音1音の「絶対的な長さ」ではなく、
音のまとまりの中での

「比率的な長さ(相対的な長さ)」

であって、例えば1音1音ランダムに提示された音が

「何秒間鳴っているか?」

を当てるような訓練をいくら繰り返していても、
音楽的にリズムを捉えることには繋がりません。

 

実は「音の高さ」にもこれと全く同じことが言えます。

音楽的に重要なのは1音1音の「絶対的な高さ」ではなく、
音のまとまりの中での

「比率的な高さ(相対的な高さ)」

であって、例えば1音1音ランダムに提示された音が

「何ヘルツか?(あるいはその音名は何か?)」

を当てるような訓練をいくら繰り返していても、
それは何秒間鳴っているかを当てるようなもので、
音楽的に音の高さを捉えることには繋がりません。

それは根本的に物の量を測る

「コンセプトが違う」

具体的には、

「単位が違う」

と言えるでしょう。

 

もしフーリエ解析のような周波数成分の分析を介すことなく、

「絶対的な音の高さを1つ1つ直接記憶するような能力」

が存在したとして、記憶された音の高さと照合することで、
果たしてそこに音楽的な意味は生じるのでしょうか?

また、記憶だけを頼りに音の高さを再現しているとしたら、
それはリズムと言う概念、感覚を介すことなく、

「音の長さを全て機械的に秒単位で再現」

しているようなものではないでしょうか?

(次回に続く・・・)

 

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