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「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

移動ド超入門~絶対音感と相対音感の違い(其の十八)

音感の正体

 

みなさんは、

「調性(Key)」

のような表記を見掛けたことがありませんか?

このようにしばしば調の意味合いで調性と言う言葉が
使われることがありますが、

「調(Key)」と「調性(Tonality)」

もまた、

「異なる次元上の概念」

になります。

 

調性は例えば、

・「ド」=「主音」
・「シ」=「導音」

のように

「移動ド次元での各音の役割」

を指します。

 

移調すれば当然、調次元上の調は変わりますが、

「移動ド次元は平行移動するだけ」

なので、当然移動ド次元上の概念である

「旋法(クロマの組み合わせ)、
 および調性(各音の役割)は変わりません。」

 

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また、言葉は似ていますが、

「調性と調性格もまた異なる概念」

です。

ところでみなさんは、

「調によって曲の雰囲気が変わる、
 いわゆる調性格は存在すると思いますか?」

 

響きの科楽

響きの科楽

 

 

ジョン・パウエル博士の『響きの科楽』の中で、

「どの調で演奏されても印象は変わらない」

と言う調査結果が掲載されていましたが、
この調査のおもしろいところは、

絶対音感を持たない学生が対象で、
 そのうち3/4は調性格が存在すると考えていた」

と言う点です。

 

「其の四」でも触れましたが、
移調と言う操作は半音上に移調するごとに
各音の周波数に2の12乗根を掛ける、
つまり、移調された曲は周波数上、

「相似の関係にある」

と言えますが、こうして考えると実は

「調は単なる相似比」

に該当する概念でしかなく、
2次元(相対音感)の世界には

「調性格は存在しない」

と私は考えています。

 

もし、2次元(相対音感)の世界に
調性格が存在すると考えている人は、
各音の周波数に一定数を掛けることで

「どうして調性格が生じるのか?」

これを合理的に説明できますか?

(次回に続く・・・)

 

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