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「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

移動ド超入門~絶対音感と相対音感の違い(其の十七)

音感の正体

 

「転調」もまた厳密には、

・調 が変わる「転調」
・旋法が変わる「転旋」

に分類され、その意味も効果も大きく変わってきます。

 

2次元(相対音感)の世界では、

・「転調」は 調 次元(縦軸)の変化
・「転旋」は移動ド次元(横軸)の変化
     (クロマの組み合わせの変化)

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例えば、

・属 調の「ハ長調ト長調」は「転調」
同主調の「ハ長調ハ短調」は「転旋」
平行調の「ハ長調イ短調」は「転調/転旋」

になりますが、属調のような転調、
つまり調性上の主音が変わる場合、
調次元(縦軸)が変化するため、

「調のピント自動調節機能が働く」

のに対し、同主調のような転旋、
つまり調性上の主音が変わらない場合、
調次元(縦軸)は変化しないため、
調のピント自動調節機能は働きません。

 

一般的に、

「相対音感は転調に弱い」

と言われるのはこの縦軸の変化、
つまり調のピント自動調節機能によって
周波数比を捉えるための基準が変わるため、
聴音時に迷子になりやすいと考えられます。

 

また、移動ド唱における転調時の

「読み替え(ムタツィオ)」

を2次元(相対音感)の世界に当てはめて考えると、

「架橋音を介して調次元をワープする」

そんなイメージに例えられるのではないでしょうか?

 

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ちなみに調次元と移動ド次元の交点は「音名」
指しています(上図の例では音名「E」)。

優れた相対音感を持った人は、

「架橋音を介して自在に調次元をワープし、
 調次元を自由に行き来することができる」

そんなイメージを私は持っています。

(次回に続く・・・)

 

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