「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

移動ド超入門~絶対音感と相対音感の違い(其の十五)

 

おそらく、(絶対音感を持たない)多くの人は、

「その曲が何調か?を判別できるようになりたい」

と思っているのではないでしょうか?

 

では、ある曲を聴いているとき、

「その曲はCメジャー(ハ長調)ですよ」

と言う情報を与えられたとして、
情報を与えられた前と後で、

「その曲の聴こえ方が何か変わりますか?」

おそらく、

「聴こえ方は何ら変わらない」

のではないでしょうか?

 

つまり、2次元(相対音感)の世界では
「何調か?」と言う情報とは独立して、

「既に音は正常に認知されている」

と言うことです。

 

移動ド次元は調次元から完全に独立、
つまり「何調か?」と言う情報とはリンクしていないので、

「移動ド次元(クロマ感覚)で
 調を判別することはできません。」

逆に、移動ド次元(クロマ感覚)で調を判別しようと
「何調か?」と言う情報とリンクさせようとする試み、
結果的にそれは、

「固定ドで捉えようとする試み」

「大きな間違い」

と言えるでしょう。


そもそも、ある曲が何調であるかは基準ピッチ次第で、
例えば

「基準ピッチA=440Hzのロ長調
 基準ピッチA=415Hzのハ長調」※

のように論理的には何調とでも言い表すことができます。
※440Hzと415Hzは半音差だと考えてください。

 

調と言う概念は実はそれ自体何ら具体的な音高を示しておらず、
基準ピッチを伴って初めて物理的性質(周波数)が定まる
単なる

「論理的な概念」

に過ぎません。

 

2次元(相対音感/移動ド)の世界で重要なのは、

「どの音が調(調性上の主音)か?」

であって、「その調が何の音か?」
つまり、

「何調か?」ではありません。

(次回に続く・・・)

 

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