「絶対音感の終焉」

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絶対音感と相対音感のアルゴリズムを考える(其の十六)

 

相対音感は、

「転調、あるいは無調に弱い」

と言われていますが、もし相対音感が、

「直前の音に対してどれだけ音が上下したか?」

プログラムに例えるなら、

音程[i] = 周波数[i] / 周波数[i - 1]; //処理3

こんなイメージで聴音しているのであれば、
調が聴音に影響を与えることは一切ないので、
転調や無調で迷子になることもないはずです。

 

また、このように基準がコロコロ変わってしまったら、
効率が悪いのと同時に、

「曲を通しての一貫性」

が失われてしまいます。

曲を通して同じ高さの音には一貫して同じ音楽的役割、
いわゆる、

「調性が生じるためには基準が固定」

されている必要があります。

そもそも、

「直前の音」

が指す内容自体も曖昧で例えばメロディではなく、
コードのように複数の音が同時に鳴っている場合、
一体どの音が「直前の音」になるのでしょうか?

 

前回同様、聴音も直前の音ではなく、

「調(調性上の主音)を基準」

として考えると、

移動ド[i] = 周波数[i] / 調; //処理4

例えばこんなプログラムイメージになりますが、
この場合は調が聴音に密接に関係しているため、
転調や無調で迷子になることも説明が付きます。

また、曲を通して基準が固定されているため、
一貫性も保たれます。

 

ちなみに、

・音 度…主音との音程
・階 名…音度に名前を付けたもの
・移動ド…「ドレミ」を階名のシラブルとした場合
・調 性…音度が持つ音楽的な役割(主音、導音等)

これらは全て、

「対主音との関係性(振動比)」

を表し、本質的に指しているものはどれも同じで、
処理4のように移動ドが求まると言うことは、

「調性が生じる」

ことにつながります。

(次回に続く・・・)

 

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