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「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

絶対音感と相対音感のアルゴリズムを考える(其の十三)

音感の正体

 

絶対音感平均律が前提と主張する人もいますが、
果たして本当に、

絶対音感平均律が前提なのでしょうか?」

とその前に1つ、純正律について…

 

純正律と言う音律自体は1つしか存在しませんが、
純正律には2通りの使われ方(私はこれを、

「移動ド純正律」と「固定ド純正律

と呼んでいます)が存在するのではないでしょうか?

両者の違いは名前からも想像できると思いますが、

「移動ド純正律
・音律の基準=調性上の主音(=移動ドの「ド」)
・何調で演奏しても純正律(本来あるべき純正律
・相対音感と親和性があるのは移動ド純正律

「固定ド純正律
・音律の基準=特定の周波数(=固定ドの「ド」)
ハ長調で演奏すれば純正律になるが、
 他の調で演奏すると純正律にならない(別の音律)

 

純正律(不等分音律)には調性格が生じるが、
 平均律( 等分音律)には調性格が生じない」

そんな風に考えている人もいるかも知れませんが、
本来は不等分音律でも移動ド純正律のように、

「音律ごと移調すれば、調による違いは生じない」

はずです。

不等分音律で調による違いが生じてしまうのは、
鍵盤楽器のようにあらかじめ調律された音しか
出せない楽器では音律ごと移調できないため、

「周波数上、完全には相似の関係にならない」
(音律レベルで移調のもとでの等価性が保たれない)

固定ド純正律は、

「楽器の制約上、移動ド純正律に対応できない」

ために生まれた考え方とも言えます。

また、固定ド純正律(不等分音律)における調性格は
調の違いに直接起因するのではなく、音律の違い、
つまり、

「調自体の性格ではなく、厳密には音律の性格」

と言えるかも知れません。

 

純正律平均律はもちろん両立できませんが、
実は、

「移動ド純正律と固定ド純正律もまた両立しない」

排他的な考え方になります。

強いて言えば、移動ドと固定ドが一致する
ハ長調のときだけ両者は一致します。

(次回に続く・・・)

 

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