「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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絶対音感と相対音感のアルゴリズムを考える(其の六)

 

機械的に「ド」の音を判別させようとしたとき、
もし特定の音の高さ(周波数)に

「『ド』と言う性質が存在する」

のであれば、その周波数を「ド」と判定するだけで、
何も難しいことはないはずです。

しかし、実際には「ド」が指し示す周波数は
ピッチによって変わる、つまり周波数自体に

「『ド』と言う性質は存在しない」

ことになります。

 

「聴音の原理は割り算」と考えると、何を「ド」と、
つまり、

「何を除数(単位)とするか?」

は結局のところ、

「聴き手に依存」

することで、それは固定ドも移動ドも変わりません。

そういう意味では一口に絶対音感と言っても、

・A=440Hzの音名「C」 を除数とする人
・A=442Hzの音名「C」 を除数とする人
・A=440Hzの音名「B♭」を除数とする人

等々がいて、同じ曲を聴いてもそれぞれ聴こえ方は
違ってくると考えられます。

この聴こえ方の違いはフラベリック錠の副作用、
あるいは加齢で音感が狂った経験のある人であれば
身をもって体感しているのではないでしょうか?

では、

「どの絶対音感が正しいと言えるでしょうか?」

 

音自体に「ドレミ」に対応した物理的な性質があって、
訓練によってその性質を認識できるようになると
思っている人もいるかも知れませんが、

「『ドレミ』は物理量ではなく、心理量」

で、

「その心理量の基準となる単位を何にするか?」

あるいは、

「その基準を固定するか?変動するか?」

は、

「聴き手に依存」

しているのではないでしょうか?

(次回に続く・・・)

 

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