「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

17/10/18 「ドレミを探そう~一風変わったキーボード(解説編其の四)」
17/10/11 「ドレミを探そう~一風変わったキーボード(解説編其の三)」
17/10/04 「ドレミを探そう~一風変わったキーボード(平均律編)」
17/09/27 「ドレミを探そう~一風変わったキーボード(解説編其の二)」
17/09/20 「ドレミを探そう~一風変わったキーボード(解説編其の一)」
17/09/13 「ドレミを探そう~一風変わったキーボード(純正律編)」
17/09/06 「絶対音感テスト アラカルト(難易度★~★★★★★)」
17/08/30 「40秒でできる絶対音感テスト(ランダム聴音) 機能追加のお知らせ(8/30)」
17/08/23 「40秒でできる絶対音感テスト(ランダム聴音)」
17/08/16 「50秒でできる絶対音感テスト(無調旋律)」
17/08/09 「たとえばこんな相対音感テスト~転回和音当て(解説編)」
17/08/02 「たとえばこんな相対音感テスト~転回和音当て 機能追加のお知らせ(8/2)」
17/07/26 「たとえばこんな相対音感テスト~転回和音当て 機能追加のお知らせ(7/26)」
17/07/19 「たとえばこんな相対音感テスト~転回和音当て」
17/07/12 「たとえばこんな相対音感テスト~音律当て(解説編)」
17/07/05 「たとえばこんな相対音感テスト~音律当て(長音階)」
17/06/28 「たとえばこんな相対音感テスト~音律当て(長三和音)」
17/06/21 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の五)」
17/06/14 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の四)」
17/06/07 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の三)」
17/05/31 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の二)」
17/05/24 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の一)」
16/09/18 「Web Audio API版 絶対音感&相対音感アプリ メニュー」

続「絶対音感は左脳が発達」のウソ(其の二)

 

ところで、シュラーグ博士の論文がどうして

絶対音感の左脳が2倍に発達している」

と言う間違った内容で広まってしまったのでしょうか?

 

これはおそらく

絶対音感は優れた能力である」

と言う思い込みによって、
もしくはそう思い込ませたい人達によって
論文の内容が曲解されてしまったのでは?と
私は考えています。

 

シュラーグ博士の論文が発表されたのが1995年、
そして2001年、ジュリアン・ポール・キーナン博士が

「Absolute Pitch and Planum Temporale」

と言う論文の中で、

絶対音感の左側頭平面は絶対音感の左側頭平面よりも
 少しだけ大きい(統計的有意差なし)

絶対音感の右側頭平面は絶対音感の右側頭平面よりも
 小さい(統計的有意差あり)

絶対音感の脳(側頭平面)の非対称性
 右脳の発達の抑制によって起こる。

と言う研究結果を発表しています。

 

そして、もう1つ重要なポイント、
それはこのキーナン博士の論文には共著者として、

「シュラーグ博士の名前も含まれている」

ことは忘れずに伝えておきたいところです。

 

なお、こちらの論文もシュラーグ博士が開設しているサイト、

the Music and Neuroimaging Laboratory

「Publications」のページの2001年のところに

「Absolute Pitch and Planum Temporale」

と言うタイトルでPDFファイルが公開されているので、
興味のある方は確認してみてください。

特にPDFの4ページ目の画像に注目です。
(右下の赤い部分がAP=絶対音感の右側頭平面になります)

 

音と文明―音の環境学ことはじめ ―

音と文明―音の環境学ことはじめ ―

 

 

また以前にも紹介しましたが、
キーナン博士の論文は大橋力さんの『音と文明』の中でも
分かりやすく取り上げられています。
本記事でも参考にさせていただきました。

(次回に続く・・・)

 

続「絶対音感は左脳が発達」のウソ

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