「絶対音感の脳の左右差は左脳の発達によって起こる」
のではなく、
「絶対音感は脳の左右差は右脳の発達の抑制によって起こる」
と言うキーナン博士の研究結果を見て、
私は妙に納得させられる部分が多かったのですが、
みなさんはどう感じましたか?意外でしたか?
そこで、私がこの結果を見て納得させられた部分について
何回かに分けて書いていきたいと思います。
- 作者: スティーヴンミズン,Steven Mithen,熊谷淳子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 72回
- この商品を含むブログ (38件) を見る
以前にも紹介しましたが、
『歌うネアンデルタール』の中で、
「乳児は絶対音感で音を認識している」
と言う実験結果が報告されています。
つまり、
「生まれたときは誰しも絶対音感」
と言うことです。
そして、幼児期に絶対音感が相対音感に取って代わり、
多くの人は脳の発達と共に自然と絶対音感を失うそうです。
『歌うネアンデルタール』の中では
「脱学習」
と言う表現を使っていますが、
それが音楽的に優れた能力かどうかと言う議論はさて置き、
単純に人間の脳の発達と言う側面から考えたとき、
本来絶対音感が相対音感に取って代わるところを
そのまま絶対音感が維持されると言うことは、
もちろん
「脳が退化しなかった」
と考えることもできますが、まずは
「脳の発達が抑制された」
と考えるのが最も自然ではないでしょうか?
続「絶対音感は左脳が発達」のウソ