では、次に譜例2※を聴いてみてください。
音量注意!
※この譜例は 「Web Audio API」で作成されているため、
IEやAndroid他、一部のブラウザ、あるいは環境では
動作しない場合があります。予めご了承ください。
これも単純に「ドレミファソラシド」の繰り返しですが、
次の「ドレミファソラシド」に移るときに毎回1/6音
転調しています。
もしかしたら繰り返し起こるこの微妙な転調が、
「気持ち悪い」
と感じる人もいるかも知れませんが、少なくとも
私には気持ち悪いと言う感覚は一切ありません。
このとき、1/6音転調する度に毎回瞬時に
個々の「ドレミファソラシド」に合わせて、
「基本周期の再計算(ものさしの伸縮)」
が無意識のうちに行われているからこそ、
ズレていると言う違和感が喪失するのでは?
と私は考えています。
これは目が物を見るとき、対象物との距離に応じて、
が自動的に働いているのに似ています。
ここで重要なのは、
「ものさしを伸縮⇔ものさしを固定」
(ピント調節) (音名の特定)
この2つの方向性が、
「明らかに逆行している、相反している」
つまり、
「相対音感は根本的に絶対的な音高、
あるいは音名を特定することを目的としていない」
と言うことです。
「其の三」で取り上げた、
「自分は相対音感だから調につられてしまう」
と言う表現は本ブログではおなじみ、
を上手く言い表していておもしろいと思うのですが、
この「つられる」、「ミス」と言った発想は、
「音名を特定することにその主眼が置かれている」
と言えるでしょう。
最後に本記事の内容とは全く関係ありませんが、
譜例2を連打すると…いや、何でもありません。
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