「其の五」に登場した法則、
「ド○」は全て長音程(4、5度は完全音程)
これは別の見方をすると、
「メジャースケール(アイオニアンスケール)」
の構成音の音程を表しています。
同様に、
「ミ○」は全て短音程(4、5度は完全音程)
「ファ○」は全て長音程(5度は完全、4度は増音程)
「シ○」は全て短音程(4度は完全、5度は減音程)
はそれぞれ、
「フリジアンスケール」
「リディアンスケール」
「ロクリアンスケール」
の構成音の音程を表しています。
実は「其の三」に登場した42通りの組み合わせの
音程を覚えることは、
「ダイアトニックスケールやダイアトニックコード」
を覚えることに繋がっています。
ちなみに今回のブログテーマ、
のアイディアは本書の「音楽理論編」に登場する
指板図が元ネタになっています。
最後に話はがらっと変わって、
そんな主張を稀に見掛けることがありますが、
私にはその理屈がサッパリ分かりません。
確かに音名が分かればその差から音程も求まりますが、
そもそも相対音感は音程そのものを捉える能力ではなく、
その本質は音楽的文脈に応じて、
する点にあると私は考えています。
(結果的にものさしの目盛りは階名/移動ドを指す)
このとき、
「ものさしの目盛りの値を読み取れば音高に、
目盛りと目盛りの差を読み取れば音程になる」
それはものさしが固定されていようが伸縮しようが
(絶対音感でも相対音感でも)同じことです。
逆に2音X、Yの音高が分からずして一体どんな原理で
音程だけがいきなりポンと求まるのでしょうか?
もちろん音程を、
「音名(固定ド)の差として認識しているか?
階名(移動ド)の差として認識しているか?」
の違いはあれど、結果的には同じ音程になります。
(了)
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