「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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18/04/18 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの音色テスト(おまけ)」
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17/06/07 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の三)」
17/05/31 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の二)」
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長三和音と短三和音の不思議~音程の観測点(其の六)

 

旋律的音程のように時系列上、別々に鳴った音を

「時間を跨いで」

比較し、その協和を感じ取るためには、

「記憶が介在」

していると予想されますが、では具体的には
どのように実現されているのでしょうか?

 

まずは単純に2音のケースで考えてみましょう。

2音X、YがX→Yの順に別々に鳴ったとき、

①Xが鳴ったとき、Xが記憶される

②Yが鳴ったとき、記憶にあるXと比較される

おそらくこのような予想になるのではないでしょうか?

 

では、3音以上のケースではどうでしょうか?

n音X、Y、Z、・・・がX→Y→Z→・・・の順に
別々に鳴ったとき、

①Xが鳴ったとき、Xが記憶される

②Yが鳴ったとき、記憶にあるXと比較される、
 と同時にYが記憶される

③Zが鳴ったとき、記憶にあるYと比較される、
 と同時にZが記憶される・・・(以下繰り返し)

と言ったパターンがまず考えられますが、
実はこのように

「常に1つ前の音を記憶し、記憶した音と比較する」

と言う考え方ではいくつかの矛盾が生じてしまいます。

実際、音楽を聴くときに常に1つ前の音を記憶し、
比較すると言った作業を意識的に行っている人は
いないのではないでしょうか?

 

相対音感は音程」

と言う漠然とした説明は、

「数学的帰納法」

に例えればn=2のとき成り立つことだけが示され、
肝心なn≧3のとき成り立つことが示されていないようなもので、

「実はこのn≧3のとき、
 どのような仕組みで協和を感じ取っているのか?」

こそが、

相対音感を紐解く鍵」

だと私は考えています。

(次回に続く・・・)

 

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