「絶対音感の終焉」

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絶対音感保持者からの反論(其の十八)

 

人間の心理的な感覚量は、

「対数に比例」

して知覚されます。

これを

「ヴェーバー‐フェヒナーの法則」

と言います。

 

例えばテレビの音量の目盛りが、

「5→10に変化した場合と50→55に変化した場合」

どちらも目盛りの変化量で言えば同じ「5」ですが、
おそらく体感的な変化量としては前者の方が大きく、
後者ではそれほど音量の変化を感じないのではないでしょうか?

5→10の変化は比で考えれば2倍になりますが、
50の目盛りからこれと同様の変化量を感じるには
同じ比率、つまり50の2倍である

「50→100の変化が必要」

と言うことになります。

 

これと同じことが

「音高(周波数)」

にも当てはまります。

例えばAさんは

「440Hzと442Hzの音をかろうじて聴き分ける」

ことができるとします。

このとき、Aさんは

「2Hzの違いを聴き分けることができるから、
 880Hzと882Hzの音も聴き分けることができる」

と考えてしまう人もいるかも知れませんが、
それは大きな間違いです。

この場合も対数に比例するので、

「440Hzと442Hzの違いは880Hzと884Hzの違い」

に相当することになります。

 

ヴェーバー‐フェヒナーの法則はあくまでも感覚量、
つまり定量的な感覚に対しての法則です。

そして、実際多くの人は音高(周波数)を

定量的な感覚(トーン・ハイト)」

として捉えようとしているのではないでしょうか?

しかし、周波数がおもしろいのは比をとったとき、
その比を「量」として見た感覚と同時に「質」、
つまり、

「定性的な感覚(トーン・クロマ)」

が生じる点にあると私は考えています。

 

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(次回に続く・・・)

 

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