「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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絶対音感保持者からの反論(其の五)

 

では、みなさんに質問です。

「次の2つの図形は同じ図形ですか?」

f:id:raykawamoto:20150425194711g:plain

 

図形Bは図形Aを45度回転したものですが、
おそらく多くの人はそのような情報を与えられなくても、
またわざわざディスプレイを45度傾けたりしなくても
2つの図形が同じ図形であることが分かると思います。

このように人間は頭の中で図形を回転させることで、
2つの図形が同じかどうかを判別することができます。

これを、「心的回転」と言います。

 

前回絶対音感相対音感の違いは

ゲシュタルトの基準(観測点)の違い」

と言いましたが、
移調と言う操作を図形の回転に例えると、
図形(ゲシュタルト)の観測点が

絶対音感は常に固定」

されているのに対し、

相対音感は図形の回転に合わせて移動」

すると私は考えています。

 

f:id:raykawamoto:20150425194842g:plain

 

f:id:raykawamoto:20150425194857g:plain

 

結果的に観測点が固定された絶対音感では座標が

「絶対座標、つまり音名(固定ド)に対応した概念」

で表されるのに対し、観測点が移動する相対音感では

「相対座標、つまり階名(移動ド)に対応した概念」

で表されることになります。

しかし、観測点の違いこそあれ、
基本的には「同じ図形」を見ているので、
同じような情報を取り出したり、
同じような感覚を共有できたとしても
何ら不思議ではありません。

 

また、

絶対音感は移調に弱い」

と言われる原因は移調の際、
相対音感では観測点が移動するため
心的回転が発生しないのに対し、
絶対音感では観測点が固定されているため、

「心的回転が発生」

するからだと私は考えています。

(次回に続く・・・)

 

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