「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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絶対音感のカラクリ~「ド」は「ド」(其の二十一)

 

「『ド』と言う感覚と鍵が一致すれば」と言う

「大きな勘違い」

が勘違いで終わればよかったのですが、
2つ目の偶然は

「生まれたときは誰しも絶対音感」

つまり、人間は

「『ド』と言う感覚と鍵が一致している」

状態で生まれてくると言うこと。

そして、3つ目の偶然は
本来失われる絶対音感が何らかの要因で、

「大人になっても保持される」

つまり、

「『ド』と言う感覚と鍵が一致している」

人間が実際に存在し得ると言うことです。

 

絶対音感がどのような要因で保持されるのかは
まだまだ解明されていないようですが、
最後に音感に関する個人的な見解を1つだけ、
前回も触れましたが、人間の感覚が

「周波数比」

に対応していることは疑いのない事実です。

 

そして、このように説明してしまうと
音楽が味気ないものに聞こえてしまうかも知れませんが、
人間は決して音名や階名、音程と言った音楽理論上の概念を
直接捉えているのではなく、

「人間は周波数比に対応した感覚(クロマ)に対して、
 音名や階名、音程と言った音楽理論上の概念を
 論理的に当てはめているに過ぎないのでは?」

と、だから「音名や階名、音程が判別できる」と言った

「表面的な部分」

にだけ着目していても、

「いつまでたっても物事の本質は見えてこないのでは?」

と私は考えています。

 

つまり、人間の感覚上、

「周波数比がどのように捉えられているか?」

具体的には、

「周波数比の(感覚上の)基準がどこに置かれているか?」

が究明できれば、例えばある音楽を聴いているときに、

「周波数比1:1の感覚がどの音で生じているのか?」

と言ったことが科学的、客観的に計測できれば、

「もう一歩音感の実態に迫ることができるのでは?」

と私は期待しています。

 

ちなみに私自身の感覚上では、
おそらく周波数比1:1が生み出す感覚(クロマ)は、

階名『ド』(つまり調性上の主音)」

で生じているような気がします。

そして、絶対音感保持者の感覚上では、

音名『C』(のような特定の基準ピッチの特定の音名)」

でのみ生じているのでは?と言うのが私の仮説ですが、
みなさんの感覚上ではいかがですか? 

(了)

 

絶対音感のカラクリ~「ド」は「ド」

(其の一) (其の二) (其の三) (其の四) (其の五)

(其の六) (其の七) (其の八) (其の九) (其の十)

(其の十一) (其の十二) (其の十三) (其の十四) (其の十五)

(其の十六) (其の十七) (其の十八) (其の十九) (其の二十)

(其の二十一) 

 

クロマで迫る音感の正体 ~絶対音感の終焉~

クロマで迫る音感の正体 ~絶対音感の終焉~