「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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絶対音感のカラクリ~「ド」は「ド」(其の十九)

 

前回の「色聴」前々回の「ラベリング」もそうですが、
「赤」のような「色」や「ド」のような「言語(符号)」は
本来、

「音とは何の関連性もない情報」

です。

音自体が「赤」と言う「色」に関する情報を持っている訳でも、
「ド」と言う「言語」に関する情報を持っている訳でもありません。

 

もちろん、音名に対して「赤」と言う色を割り振ったり、
「ド」と言う名前を付けること(命名効果)で、
音名を認識、識別しやすくなる効果は期待できますが、
それらはあくまでも便宜的に割り振った

「補助的な情報」

であって、音名を識別できるようになってしまえば、
自転車の補助輪のように必要のない情報です。

 

そうした意味で絶対音感訓練の例ではないですが、
トニックソルファ法では階名と符号(シラブル)とが

「過剰に紐付けされないよう考慮されている点」

は非常に興味深いところです。

 

おそらく絶対音感訓練上ではそうした考慮は一切なく、
「音当て」のような訓練が繰り返されることで
音に対して「色」や「言語」が過剰に紐付けされ、
音を聴くと、

「条件反射的に色や言語が喚起」

されるようになってしまうのではないでしょうか?

 

最初にも触れた通り、「色」や「言語」と言った情報は
本来、

「音とは何の関連性もない情報」

です。

 

音感を考える上では、あくまでも

「音としての感覚/情報」

のみに着目すべきで、その音としての感覚に対して
どんな情報が関連付けられようが(刷り込まれようが)、
それは、

「音感とは切り離して考えるべき」

だと私は考えています。

(次回に続く・・・)

 

絶対音感のカラクリ~「ド」は「ド」

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(其の二十一)