みなさんはAGF(味の素ゼネラルフーズ)の
「3倍高密ピアノ」(Music of THE TRIPLE)
を聴いてどのように感じましたか?
・気持ち悪い
・不協和音
・ピッチがずれている
・調律の狂ったピアノ
絶対音感のあるなしにかかわらず、
そんな感想を持った人もいるかも知れませんが、
今回は
「音感」
と言う視点からこの3倍高密ピアノを考えてみたいと思います。
※「3倍高密ピアノ」とは
1オクターブを36分割(通常のピアノは12分割)し、
鍵の数が通常のピアノの3倍あるピアノです。
そもそも、どうして人間は
「ピッチがずれている」
と感じるのでしょうか?
ピッチがずれて聴こえると言うことは、そこには
「何かしらの基準となる概念」
が存在していると推測することができます。
では、
「一体、何に対して『ずれている』と感じるのでしょうか?」
逆に言えば、
「本来、何に対して『合っている』と感じるべきなのでしょうか?」
例えば絶対音感のように、
「基準ピッチA=440Hz」
と言った特定の周波数、つまり
「物理的な基準」
に対して「合っている」/「ずれている」と
感じるべきなのでしょうか?
果たしてそれは
「音楽を音楽として聴くために必要な感覚」
と言えるのでしょうか?
実は「絶対音感的な考え方」は非常に単純で直感的に分かりやすく、
絶対音感のない人もつい知らず知らずのうちに絶対音感的な
考え方をしてしまっていることがあります。
そこで本書は
「絶対音感のない人はどう考えるべきか?」
についてクロマと言う概念を用いて、
図説を交えながら解説しています。
興味のある方は是非読んでみてください。
3倍高密ピアノと音感の深い関係