例えば、
「ピアノなら2つ並んだ黒鍵の左下の白鍵」
「ギターなら5弦3フレット」等
を指して、
「ここが『ド』です」
と教えることはごく一般的に行われていることで、
おそらく多くの人はこの教え方に何の疑問も
持っていないと思いますが、実はこれは
「間違った教え方」
だと私は考えています。
なぜなら「ここが『ド』です」と言われた位置を
押さえたところで、その音が
「音楽的に『ド』の音として認知されるかどうか?」
「音楽的に『ド』の役割を果たすかどうか?」
は、
「全く別の次元の話」
だからです。
音名(固定ド)は、
「楽器を押さえる位置と1対1で対応する」
ため視覚的にも捉えやすく一見分かりやすいのですが、
音楽は決して目で捉えるものではなく、
「耳で捉えるもの」
です。
「どうして音楽を『耳』ではなく、
『目』を基準に考えてしまうのでしょうか?」
固定ド/音名教育は今の時代に、
「天動説を唱えるようなもの」
だと私は考えています。
※一般的に固定ド、移動ドと言う言葉がよく使われますが、
ここでは音名=固定ド、階名=移動ドと考えてください。
固定ド/音名教育と天動説