の解説編の続きです。
前回は長音階「ドレミファソラシド」でしたが、
今回は短音階(自然的短音階)、
「ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド」
を探してみましょう。
1オクターブ内には4つの短音程が存在しますが、
そのうち自然的短音階に使用される3つの短音程、
「短3度(6/5)、短6度(8/5)、短7度(9/5)」
が全て、
「5段目(分母が5)」
に並んでいるのが分かります。
残りもう1つの短音程は、
「短2度(16/15)」※15=3×5
になりますが(ピラミッドには登場していない)、
全ての短音程の振動比の分母に、
「5」
が関係しているのは単なる偶然でしょうか?
ちなみに5段目にはもう1つ、
「7/5」
と言う振動比がありますが、これは短音程ではなく、
「増音程(増4度、いわゆるトライトーン)」
になります。
それから自然的短音階の、
「ラ♭シ♭ド」
も長音階の「ドレミ」や「ファソラ」と同様、
「8:9:10」
の振動比になっているのが確認できます。
最後に短音程とは関係ありませんが、
4段目に登場する「7/4」と言う振動比にも
少し触れておきましょう。
7/4は7倍音に由来する、
と呼ばれる音で西洋音階には存在しない音になります。
(長6度と短7度の間に位置する)
おそらくみなさんの中には、
「4/4→5/4→6/4→7/4」
と順番に鳴らしたときにこの自然7度の音を、
「音階から外れていて気持ち悪い」
と感じる人もいれば、
「違和感がない、あるいは心地よい」
と感じる人もいるのではないでしょうか?
(次回に続く・・・)
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