「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の四)

 

前回は、

「転調してから実際耳に新しい調が確立するまでの間」

に生じるタイムラグによって、

「新しい調の音が一時的に古い調の中で処理される」

と言う話をしましたが、このとき相対音感では、

「何調に転調したか?」

ではなく、

「5度圏上、5度(4度)方向にいくつ転調したか?」

が転調効果に影響を与えます。

 

具体的には古い調から新しい調を見たとき、
5度(4度)方向に…

・1つ転調すると、♯(♭)の付いた音が1つ現れる
・2つ転調すると、♯(♭)の付いた音が2つ現れる
・3つ転調すると、♯(♭)の付いた音が3つ現れる
・4つ転調すると…

つまり5度圏上、

「近い調への転調は古い調との 共通音が多くなり、
 遠い調への転調は古い調との非共通音が多くなる」

結果的に、

「前者は雰囲気が少しだけ変わる(自然な転調)、
 後者は雰囲気がガラッと変わる印象を与える」

と考えられます。

 

ただし、相対音感における転調効果はあくまでも
転調してから実際耳に新しい調が確立するまでの間、
つまり、

「転調効果は一時的」

で、耳に新しい調が確立したら消失します。

これに対し、

「転旋効果は永続的」

になります。ちなみに以前にも話をしましたが、

・転調はハ長調ト長調のようにハ長調の「ハ」の部分
・転旋はハ長調ハ短調のようにハ長調の「長」の部分

が変わることです。

(次回に続く・・・)

 

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