「絶対音感の終焉」

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17/05/31 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の二)」
17/05/24 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の一)」
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相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の三)

 

では、次の式を因数分解してみましょう。

Cd + Cr + Dm + Df + Ds

と言ってもご覧の通り上式には共通因数がないため、
因数分解できません。

しかし、上式を前半と後半に分けて考えれば、

Cd + Cr + Dm + Df + Ds = C(d+r) + D(m+f+s)

のように「部分的」に因数分解することはできます。

これは途中で共通因数、すなわち調が変わる、

「転調」

を表現しています。

 

ただし、音楽には…

「時間の流れ」

が存在するため、

「転調してから実際耳に新しい調が確立するまで」

の間に、

「タイムラグ」

が生じます。

結果的に上式のように正しく共通因数でくくられず、

Cd + Cr + Dm + Df + Ds = C(d+r+(D/C)m+…)
(本来Dにくくられるべき音がCにくくられる)

のように耳に新しい調が確立するまでの間、

「新しい調の音の一部が一時的に古い調の中で処理」

されると考えられます。

 

ちなみにD/Cは長2度上、つまり(D/C)mは「ミ」の
長2度上でメジャースケールには存在しない、

「ファ♯」

の音になりますが、このようにタイムラグによって
新しい調の音が古い調の中で処理されることで、
本来古い調には登場しないはずの音が登場する、
これがいわゆる…

「転調効果」

を生み出しているのではないでしょうか?

(次回に続く・・・)

 

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