「絶対音感の終焉」

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絶対音感と相対音感のアルゴリズムを考える(其の二十三)

 

以前、

「最近、A=442Hzのピッチにも慣れてきたから、
 相対音感が身に付いてきたかも…」

と言った内容の書き込みを見掛けたのですが、
そもそも相対音感が身に付くことで、

「特定のピッチに慣れる」

と言うことはあるのでしょうか?

 

基本周波数をsin t、その周波数成分をsin ntとすると、

「sin ntのnは基本周波数に対する振動比」

を表す、つまり周波数成分の周波数は、

「周波数成分の周波数=基本周波数×n」

で求めることができます。

A=440Hzと442Hzでは約8centの違いになりますが、
例えば左辺の周波数成分の周波数を8cent上げるには、

①右辺の基本周波数を8cent上げる(442/440倍する)
②右辺の振動比nを8cent上げる

の2通りの方法が考えれます。

①も②も「表面的には同じ結果」が得られますが、
その「プロセス」は異なります。では、

「正しい調性が生じるのは、
 どちらのプロセスでしょうか?」

 

相対音感は調の違いもピッチの違いも全て、

「基本周波数に吸収される」①

結果的に相対音感ではnが移動ドに対応し、
移調、あるいはピッチ変更してもnの値、
つまり移動ドが変わることはありません。

ピッチの違いが基本周波数に吸収されると言うことは、

「ピッチの違いがnのズレとして認識されない」

nのズレとして認識されないと言うことは、
簡単に言えば、

「ズレていると感じない」

と言うことです。

 

一方、絶対音感は、

「基本周波数が固定されることで実現されている」

と仮定すると、調の違いもピッチの違いも全て、

「nに吸収される」②

結果的に絶対音感ではnが固定ドに対応し、
移調、あるいはピッチ変更するとnの値、
つまり固定ドが変わることになります。

ピッチの違いがnに吸収されると言うことは、

「ピッチの違いがnのズレとして認識される」

そしてこのnのズレがいわゆる、

「気持ち悪い」

と言う感覚を引き起こしていると考えられます。

先の書き込みの人がA=440Hzの絶対音感とすると、
nの8centのズレを、

「許容、あるいは補正できるようになった」

可能性も考えられるのではないでしょうか?

(次回に続く・・・)

 

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