「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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絶対音感と相対音感のアルゴリズムを考える(其の二十二)

 

例えば算数の問題で、
「3×6=18」と求めるべきところを、
「2×9=18」のように、

「間違ったプロセス」

で答えにたどり着いたり、あるいはそうした

「プロセスを経ず」

に解答欄にただ「18」とだけ書かれていたら、
それは正解ですか?

 

相対音感は、

周波数[i] = 調 * 移動ド[i]; //処理2

のような「掛け算」で音高計算しているのでは?
と言う話をしてきましたが、これも同じことで、

「周波数[i]と言う表面的な結果」

がいきなりポンと得られるのではなく、

「調 * 移動ド[i]と言うプロセス」

を経ることに意味があるのではないでしょうか?

 

ここでみなさんに2つの質問です。

①周波数[i]から調性を読み取れますか?
②調 * 移動ド[i]から調性を読み取れますか?

おそらく①は「No」、②は「Yes」だと思いますが、
と言うことは調性は、

「周波数[i]と言う表面的な結果」

から生じるのではなく、調 * 移動ド[i]と言う、

「人間が音を処理するプロセスの中で生じる」

と考えられます。

実際、音楽を構成する音の1つ1つには、

「移動ドや調性に対応するような物理的性質」

は存在しません(例えば主音は何Hzとか)。

 

だから、

「正しい結果が得られれば必然的に正しい調性」

が生じるのではなく、

「正しいプロセスを経て初めて正しい調性」

が生じることになります。もちろん、

「正しいプロセスを経れば自ずと正しい結果」

も得られます。逆に言えば、

「正しい結果が得られても間違ったプロセス」

では意味がないと言うことです。

(次回に続く・・・)

 

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