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「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

絶対音感と相対音感のアルゴリズムを考える(其の二十一)

 

「直前の音との音程」は情報としては、

「差分(階差)データ」

に該当します(周波数上は差ではなく、比ですが)。

差分データから元のデータを復元するには、

「1つずつ順を追って」

復元する必要があるため、

①差分データが途中で1つでも欠けていると、
 それ以降のデータも全て復元できなくなる
②差分データが途中で1つでも誤っていると、
 それ以降のデータも全て誤って復元される

と言ったデメリットがあります。

例えば元のデータを「1,2,4,7」とした場合…

・差分データ「1,1,2,3」→復元データ「1,2,4,7」
・差分データ「1,1,X,3」→復元データ「1,2,X,X」①
・差分データ「1,1,3,3」→復元データ「1,2,5,8」②
(差分データの1件目は初期値とする)

 

相対音感は、

「直前の音との音程を頼りに曲を記憶」

していると考えている人もいるかも知れませんが、
もし相対音感がそんな風に曲を記憶していたら、

①途中で音を1音でも忘れると、
 それ以降の音も全て取れなくなる
②途中で音を半音高く取り間違えると、
 それ以降の音も全て半音高く取り間違える

と言った現象が起きるはずです。

 

また、「直前の音との音程」は別の見方をすると、

「部分データ(全体ではなく、部分に着目している)」

と言えますが、部分からは当然全体を捉えられません。

以前にも書きましたが、相対音感は、

「個々の音程を頼りに音と音の間を自在に移動」

しているのではなく、

「お釈迦様の手のひらの上の孫悟空

ではありませんが、

「調性と言う地図の上のあらかじめ決められたルート」

を移動しているだけなのではないでしょうか?
(その移動距離を結果的に「音程」と呼んでいる)

だから、前回読譜のテクニックの例もそうですが、
ただ単に部分に着目しているようでも実は、

「部分に着目しながら全体(調性)を補完する」

あるいは、

「全体(調性)を俯瞰しながら部分に着目する」

と言ったことが行われているのではないでしょうか?

(次回に続く・・・)

 

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