「絶対音感の終焉」

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絶対音感と相対音感のアルゴリズムを考える(其の二十)

 

楽譜を読み慣れている人は音符を、

「(個々の)絶対的な位置」

だけではなく、

「(前後の)相対的な位置関係からも
 読み取ることで読譜効率を上げている」

と言う話を聞いたことがあります。具体的には、

・線とその1つ上の間は2度
・線とその1つ上の線は3度
・線とその2つ上の間は4度…

のように音符の相対的な位置関係から、

「(聴覚的にではなく)視覚的に音程を把握」

するのと同時に「直前の音符の○度上」のような
音程操作が瞬時に行われていると考えられます。

特にメロディには音符が1音だけ上がる(下がる)、
いわゆる、

「順次進行(⇔跳躍進行)」

の割合が多く、確かにこの読み方なら順次進行は、

「直前の音符に対して±1」

するだけで済みます。

 

このテクニックを用いて移動ドで音取りした場合、
これもやはり「其の十七」のパターンと同じで、

周波数[i] = 周波数[i - 1] * 音程[i]; //処理1

のように直前の音との音程そのものが音高計算に
直接関係している訳ではなく、

移動ド[i] = 移動ド[i - 1] * 音程[i];
周波数[i] = 調 * 移動ド[i]; //処理2

のように直前の音との音程は移動ドを算出する、
この場合で言えば、

「音符を素早く読み取るための補助的な情報」

に過ぎず、最終的に音高計算を行う処理2では
不要な情報だと考えられます。

 

音取りで楽譜に移動ドを振る人もいると思いますが、
もし相対音感が処理1のように直前の音との音程で
音高計算しているのであれば楽譜には、

「移動ドではなく、直前の音との音程そのもの」

を振るのが理にかなっていると思いませんか?

移動ドを振るのはやはり相対音感が処理2のように、

「調(調性上の主音)との音程、つまり移動ド」

で音高計算していて、処理2に移動ドを直接引渡せば
直前の音程操作が不要になるからではないでしょうか?

ちなみにこの読み方自体は、

「固定ドと移動ド、どちらにも有効なテクニック」

になります。

(次回に続く・・・)

 

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