みなさんは、
「2音XYの音程は?」
「Xの○度上の音は?」
こんな音程計算問題は得意ですか?
以前、「長音程、短音程の簡単な見分け方」でも
少し触れましたが、
「X=『ド』、つまり『ド』を基準とした音程計算は
瞬時にパッと答えられるが、
X≠『ド』、つまり『ド』以外の音が基準のときは
頭の中で、あるいは指を折って数える」
と言う人も多いのではないでしょうか?
しかし、
「X≠『ド』でもX=『ド』のときと同じように
瞬時にパッと答えられる」
と言う人も決して珍しくはないと思います。
これは論理的な計算能力と言うよりも、
「九九のような暗記能力」
に近いのではないでしょうか?
7音「ドレミファソラシ」の単音程の組み合わせは、
「ドド」、「レレ」のような完全1度を除けば
下表のように「7×6=42通り」になります。
ドの段 | レの段 | ミの段 | ファの段 | ソの段 | ラの段 | シの段 |
---|---|---|---|---|---|---|
ドレ2 | レミ2 | ミファ2 | ファソ2 | ソラ2 | ラシ2 | シド2 |
ドミ3 | レファ3 | ミソ3 | ファラ3 | ソシ3 | ラド3 | シレ3 |
ドファ4 | レソ4 | ミラ4 | ファシ4 | ソド4 | ラレ4 | シミ4 |
ドソ5 | レラ5 | ミシ5 | ファド5 | ソレ5 | ラミ5 | シファ5 |
ドラ6 | レシ6 | ミド6 | ファレ6 | ソミ6 | ラファ6 | シソ6 |
ドシ7 | レド7 | ミレ7 | ファミ7 | ソファ7 | ラソ7 | シラ7 |
こうして改めて見ると組み合わせは九九の約半分、
答えも全て2~7なので九九を暗記するよりも
よっぽど簡単だと思いませんか?
この42通りの組み合わせを暗記すればあとは、
「長短、完全増減の判別」はコチラとコチラ
「♯♭が付いている場合」はコチラとコチラ
の記事に書いた法則で簡単に対応できます。
(ついでに「転回音程の法則」も覚えておくと便利)
ちなみに今回の話はあくまでも、
「単なる符号上の話」
に過ぎないので、固定ド移動ドは問いません。
また、絶対音感も相対音感も関係ない話です。
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