「絶対音感の終焉」

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絶対音感と相対音感のアルゴリズムを考える(其の十四)

 

絶対音感平均律が前提」

と言う主張を見掛ける度に疑問に思うのですが、
そもそもどうして絶対音感で記憶される音が
平均律上の音でなければならないのでしょうか?

その真偽は別として、

絶対音感は孤立音感(独立音感)」

と言われていますが、もし絶対音感が一つ一つの音を
何の関係性もなく孤立して記憶しているのであれば、
A=440Hzであろうが442Hzであろうが関係ないように、

平均律であろうが純正律であろうが関係ない」

だから、絶対音感訓練が…
平均律に調律されたピアノで行われれば平均律の、
純正律に調律されたピアノで行われれば純正律の、
もちろん、移動ド純正律ではなく、

「固定ド純正律絶対音感

になるのではないでしょうか?

 

また、絶対音感が音律を前提としていると考えた場合、

純正律のような単純な整数比と
 平均律のような複雑な無理数の振動比」

どちらを認識するほうが簡単だと思いますか?

ただし、絶対音感平均律に限らず何らかの音律、
つまり振動比による関係性を前提とするのであれば、
それは最早、

「孤立音感ではない」

と言うことになります。

 

先々週公開した、

「能動的絶対音感テスト~人間チューナー」

表向きは平均律との誤差をチェックするテストですが、
実は本当に知りたかったのは、

平均律との誤差と音名の相関性」

具体的には例えば絶対音感が孤立音感ではなく、
何らかの基準音(基本周波数)との振動比で
音を判別していると仮定すると、

・基準音は誤差が小さい(おそらく「C」や「A」)
・5度圏上、基準音に近い音ほど誤差が小さく、
      基準音から離れるほど誤差が大きくなる
・基準音の3度と6度に当たる音は誤差が大きくなる
(長3度と長6度は低く、短3度と短6度は高くなる
 「C」が基準音なら「E」と「A」、
 「A」が基準音なら「C♯」と「F♯」が低くなる)

と言った相関性が考えられます。

ちなみに音名聴音による受動的絶対音感テストでは、
1オクターブを大雑把に12の音に弁別するだけで、
こうした相関性までは見えてきません。

(次回に続く・・・)

 

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