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「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

絶対音感と相対音感のアルゴリズムを考える(其の七)

 

みなさんの中には、

「階名/移動ドが音名/固定ドの上を動いている」

ようなイメージを持っている、あるいは、

「階名/移動ドは音名/固定ドに従属した概念」

だと思っている人もいるかも知れませんが、
「音名と階名の違い」は「秒と拍の違い」のように
実は単なる除数の違い、つまり、

「同じ量を別の単位で言い表している」

に過ぎません。

強いて言えば、

「階名から音名を割り出すことはできないのに対し、
 音名から階名を割り出すことはできる」

ことから音名を優位に感じるのかも知れません。

 

相対音感では、

①調(調性上の主音)の算出
(割り算する前に調が求まる)
②調を除数として割り算
③割り算の結果、商は階名/移動ドの概念に対応

と言うプロセスを経て階名/移動ドが求まるのに対し、
絶対音感では、

①決め打ちされた定数を除数として割り算
②割り算の結果、商は音名/固定ドの概念に対応
③音名の組み合わせ、出現パターンから調を割り出す
(割り算した後に調が求まる)
④割り出された調を基準にして音名を階名に変換
(商自体はあくまでも階名ではなく、音名を指す)

と言うプロセスを経て階名/移動ドが求まる、
つまり、

「そこに至るプロセスが根本的に違うのでは?」

と私は疑いを持っています。

 

絶対音感に対する懐疑的な意見として、

絶対音感が相対音感の邪魔を…」

と言った記述を見掛けることがありますが、
絶対音感保持者が移調唱や移動ド唱を苦手とするのは
絶対音感が相対音感の邪魔をしているのではなく、

「このプロセスの違い」

が本当の原因なのではないでしょうか?

(次回に続く・・・)

 

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