の解説編です。
【モード】
・メジャー(ペンタトニック)
「ドレミソラド」
・メジャー(ダイアトニック)
「ドレミファソラシド」
・マイナー(ペンタトニック)
「ドミ♭ソシ♭ド」
・マイナー(ナチュラル)
「ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド」
・マイナー(ハーモニック)
「ドレミ♭ファソラ♭シド」
・マイナー(メロディック)
「ドレミ♭ファソラシド」
・リディアン
「ドレミファ♯ソラシド」
・ミクソリディアン
「ドレミファソラシ♭ド」
・ドリアン
「ドレミ♭ファソラシ♭ド」
・フリジアン
「ド♭レミ♭ファソラシ♭ド」
本トレーニングではマイナーの主音は「ラ」とせず、
全て「ド」に統一されているところがポイントです。
(移動ドにおける短調の主音~「ラ」VS「ド」参照)
【パターン】
・和声的…2音が同時に鳴ります。
主音「ド」と「同時に鳴っている音」を答えます。
・旋律的(上行)…2音が別々に鳴ります。
1音目に主音が鳴るので、「2音目」を答えます。
・旋律的(下行)…2音が別々に鳴ります。
2音目に主音が鳴るので、「1音目」を答えます。
1つのモードに対し、
「和声的→旋律的(上行)→旋律的(下行)の順」
に、1つのパターンで安定して満点が取れるように
なってから次のパターンに移ります。
【音域】…主音(最低音)の音域を指定します。
・低音域 55Hz~ 110Hz
・中低音域 110Hz~ 220Hz
・中音域 220Hz~ 440Hz
・中高音域 440Hz~ 880Hz
・高音域 880Hz~1760Hz
指定された音域内で主音がランダム※に設定されます。
まずは聴き取りやすい音域から始めます。
最初のうちはあまり音域を変えずに1つの音域で
集中的にトレーニングするのがよいでしょう。
※A=440Hzや442Hzと言ったピッチにとらわれない、
あらゆるピッチに柔軟に対応できる音感を養います。
本トレーニングのポイントはタイトルからも分かる通り、
周波数の大⇔小に対応した音が高い⇔低いと言う感覚、
「(定量的な)トーン・ハイト」
で判別するのではなく、
「対主音との周波数比」
が織り成す各音固有の響き、
で判別することです。
この周波数比の違いが各音に音楽的なキャラクター、
例えば「ド」は主音、「シ」は導音と言った
「調性」
を生み出し、また「トニックソルファ法」では
この周波数比の違いによる各音固有の響きを
「精神的効果」
と呼び、この精神的効果を頭に思い浮かべることで
その音をイメージします。
そのため、
「ド(1)レ(2)ミ(3)ファ(4)」
のように音を辿るのではなく、直接
「ファ」
と時間を掛けず反射的に答えられるように、
「まずは徹底的に1音1音の特徴を掴み取ること」
これが「本トレーニングの目的」です。
所要時間の目標は、
「和声的で15秒以内、旋律的で20秒以内」
この時間内に安定して満点が取れるようになったら、
(1音1音の特徴を掴み取ることができたら)次の
に移ります。