残念ながら既にサイトは閉鎖されているようですが、
みなさんはAGF(味の素ゼネラルフーズ)さんの
「3倍高密ピアノ(Music of THE TRIPLE)」
と言う企画があったのを覚えていますか?
では、まず「譜例1※」を聴いてみてください。
音量注意!
※この譜例は「Web Audio API」で作成されているため、
IEやAndroid他、一部のブラウザ、あるいは環境では
動作しない場合があります。予めご了承ください。
聴いていただければ分かりますが、譜例1は単純に
「ドレミファソラシド」を4回繰り返しています。
ただし、3倍高密ピアノのように通常のピアノには
存在しない半音よりもさらに細かい1/6音を使い、
3小節目に1/6音だけ転調しているのですが、
みなさんにはこの変化がどのように聴こえますか?
私の場合、3小節目の頭の「ド」が鳴った瞬間に、
「音がズレた」
と感じます。
しかし、続く「~レミファソラシド」では不思議と
「ズレていると言う違和感は喪失」
してしまいます。
そして、続く4小節目の「ドレミファソラシド」も
音がズレていると言う違和感は全くありません。
つまり、3小節目と4小節目の頭の2つの「ド」、
「両者は物理的には全く同じ音の高さ(周波数)」
ですが、前者には違和感があるのに対し、
「後者には違和感がない」
と言うことになります。
もし基本周期が特定の周波数に固定されていれば、
3小節目の頭の「ド」だけではなく、
「1/6音転調した3~4小節目全体に違和感」
があるはずです。
このとき、3~4小節目全体を
「ズレていると感じる」
のでもなければ、
「ズレているのかズレていないのかが分からない」
のでもなく、
「ズレていると感じない(違和感が喪失する)」
ことに意味があるのではないでしょうか?
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