「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

高性能な相対音感?~仮性絶対音感と潜在的絶対音感(其の四)

 

残念ながら既にサイトは閉鎖されているようですが、
みなさんはAGF(味の素ゼネラルフーズ)さんの

「3倍高密ピアノ(Music of THE TRIPLE)」

と言う企画があったのを覚えていますか?

「3倍高密ピアノ」とは?1オクターブを36分割(通常のピアノは12分割)し、
鍵の数が通常のピアノの3倍あるピアノです。

 

では、まず「譜例1※」を聴いてみてください。

 音量注意!

※この譜例は「Web Audio API」で作成されているため、
 IEAndroid他、一部のブラウザ、あるいは環境では
 動作しない場合があります。予めご了承ください。

聴いていただければ分かりますが、譜例1は単純に
ドレミファソラシド」を4回繰り返しています。

ただし、3倍高密ピアノのように通常のピアノには
存在しない半音よりもさらに細かい1/6音を使い、
3小節目に1/6音だけ転調しているのですが、
みなさんにはこの変化がどのように聴こえますか?

 

私の場合、3小節目の頭の「ド」が鳴った瞬間に、

「音がズレた」

と感じます。
しかし、続く「~レミファソラシド」では不思議と

「ズレていると言う違和感は喪失」

してしまいます。
そして、続く4小節目の「ドレミファソラシド」も
音がズレていると言う違和感は全くありません。

つまり、3小節目と4小節目の頭の2つの「ド」、

「両者は物理的には全く同じ音の高さ(周波数)」

ですが、前者には違和感があるのに対し、

「後者には違和感がない」

と言うことになります。

 

もし基本周期が特定の周波数に固定されていれば、
3小節目の頭の「ド」だけではなく、

「1/6音転調した3~4小節目全体に違和感」

があるはずです。

このとき、3~4小節目全体を

「ズレていると感じる」

のでもなければ、

「ズレているのかズレていないのかが分からない」

のでもなく、

「ズレていると感じない(違和感が喪失する)」

ことに意味があるのではないでしょうか?

(次回に続く・・・)

 

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