では、「ドレミファソラシド」から考えられる
42通りの組み合わせを書き出してみましょう。
短2度~増4度 | 減5度~長7度 | |||
---|---|---|---|---|
短2度 | ミファ シド |
⇔ ⇔ |
ファミ ドシ |
長7度 |
長2度 | ドレ レミ ファソ ソラ ラシ |
⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ |
レド ミレ ソファ ラソ シラ |
短7度 |
短3度 | レファ ミソ ラド シレ |
⇔ ⇔ ⇔ ⇔ |
ファレ ソミ ドラ レシ |
長6度 |
長3度 | ドミ ファラ ソシ |
⇔ ⇔ ⇔ |
ミド ラファ シソ |
短6度 |
完全4度 | ドファ レソ ミラ ソド ラレ シミ |
⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ |
ファド ソレ ラミ ドソ レラ ミシ |
完全5度 |
増4度 | ファシ | ⇔ | シファ | 減5度 |
この表から、
2度は「ミファ」「シド」が短、残りは長音程
3度は「ドミ」「ファラ」「ソシ」が長、残りは短音程
4度は「ファシ」が増、残りは完全音程
5度は「シファ」が減、残りは完全音程
6度は「ミド」「ラファ」「シソ」が短、残りは長音程
7度は「ファミ」「ドシ」が長、残りは短音程
であることが分かります。
ちなみに「ドレ」⇔「レド」のように反転した音程を、
「転回音程」
と言いますが、先の表はちょうど鏡に映したように
この転回音程が左右に位置するようにできています。
転回音程には2+7=9、3+6=9、4+5=9、
つまり、
「足すと9になる(2⇔7、3⇔6、4⇔5)」
そして、
「完全⇔完全、長⇔短、増⇔減、重増⇔重減」
と言う2つの法則があるため、
2度は「ミファ」「シド」が短、残りは長音程
7度は「ファミ」「ドシ」が長、残りは短音程
3度は「ドミ」「ファラ」「ソシ」が長、残りは短音程
6度は「ミド」「ラファ」「シソ」が短、残りは長音程
4度は「ファシ」が増、残りは完全音程
5度は「シファ」が減、残りは完全音程
のように2度から4度まで覚えてしまえば5度以降は
この法則で導き出すことができます。
と言う訳で6通りの組み合わせ、
「ミファ」「シド」「ドミ」「ファラ」「ソシ」「ファシ」
だけを押さえておけば長短の判別ができるようになり、
これにて一件落着。めでたしめでたし・・・
ではなく、ここまでが前振りで次回が本題になります。
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