「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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18/05/30 「たとえばこんな相対音感テスト~あなたの音痴度は?」
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17/05/31 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の二)」
17/05/24 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の一)」
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絶対音感と相対音感とフーリエ変換(其の十三)

 

相対音感は単純に音が高い低いと言う感覚、
つまり、

「トーン・ハイト層で実現」

されていると考えている人も多いかもしれませんが、
フーリエ解析に相当する周波数成分の分析を通して、
つまり、

「トーン・クロマ層で実現」

されていると私は考えています。

 

f:id:raykawamoto:20160127181607g:plain

 

ここで重要なポイント、
それは周波数成分を分析するときの基本周期が

「特定の周波数に固定されたスタティックな基本周期」

ではなく、

「調に合わせて伸縮されたダイナミックな基本周期」

だと言うこと。

基本周期が調に合わせて伸縮すると仮定すると、

・聴音は音名/固定ドではなく、階名/移動ド
(周波数成分sin ntのnは階名/移動ドの概念に対応)

・移調のもとでの等価性
(移調しても周波数成分sin ntのnは変わらない)

・あらゆる基準ピッチに対応可能
(基準となる基本周期が自在に伸縮)

・移調唱(カラオケでのキー変更)が容易
(伸縮した基本周期に合わせて周波数成分を逆フーリエ変換

・転調時に聴音で迷子になる(転調=基本周期が変わる)

・無調のとき、聴音できない(無調=基本周期が定まらない)

と言った相対音感の特徴を全て合理的に説明できます。

もし相対音感が単純に音が高い低いと言う感覚、
つまりトーン・ハイト層で実現されていると仮定した場合、
こうした相対音感の特徴を合理的に説明できますか?

 

また、

相対音感は音程が分かる」

と言われていますが、相対音感で音程が分かるのは
あくまでも周波数成分を分析した結果であって、
もし周波数成分の分析を経ずに音程が分かるのであれば、

「転調や無調の影響を受けることなく聴音」

できるはずです。

では、

絶対音感は一体どの層で実現されているのでしょうか?」

(次回に続く・・・)

 

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