「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

絶対音感と相対音感とフーリエ変換(其の八)

 

物の量は適切な単位で測定するからこそ意味があります。
例えば「拍」を単位に設計されたリズムは「秒」ではなく、
「拍」で測定するからこそ音楽的な意味が見えてくるように、
音の高さも

「人間にとって意味のある単位」

で測定するからこそ初めてそこに音楽的な意味が見えてきます。

 

音の高さの単位と言えば、

「ヘルツ(周波数)」

を思い浮かべる人も多いと思いますが、

「音楽はヘルツを単位に設計されていて、
 人間はヘルツを単位に音楽を測定しているのでしょうか?」

そもそも周波数、つまり1秒間の振動回数そのものを
測定できる人間なんてこの世に存在するのでしょうか?
みなさんの中に、あるいは周りに440Hzの音を聴いて、
実際に440回の振動をカウントできる人はいますか?

 

物の量(連続量)は「単位に対する比」で表されますが、
例えば同じ長さの単位でも「メートル」もあれば
「インチ」も「尺」もあるように結局のところ、

「何を基準にするか?」

によって単位は無限に作り出すことができます。

そう言う意味では、

「ヘルツも無限に作り出せる単位の1つ」

に過ぎません。

 

では、

「音楽は何を単位に設計されていて、
 人間は何を単位に音楽を測定しているのでしょうか?」

ここで思い出して欲しいのは音律上、調性上の主音となる

調は「0」ではなく、「1」

だと言うこと。

調を基点だと考えている人も多いかも知れませんが、
実は基点はあくまでも「0」で、

調は「基点」ではなく、「単位」

を表していたのではないでしょうか?

拍を単位に設計された音の長さは拍を単位に測定するように、
調を単位に設計された音の高さは調を単位に測定するのが
一番理にかなっていると思いませんか?

ちなみに調を単位とした測定値は「音名/固定ド」ではなく、

「階名/移動ド、あるいは音度」

に対応します。

(次回に続く・・・)

 

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