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「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

絶対音感と相対音感とフーリエ変換(其の五)

 

わざわざフーリエ解析を引き合いに出すまでもなく、

「比の基準が定まらなければ比を取ることができない」

これは、例えば長さの単位「メートル」であれば、
3mは1mの3倍、1kmは1000倍と言った具合に
その量は全て「単位に対する比」で表されますが、
つまり、

「単位が定まらなければ量を測ることができない」

ことと全く同じ道理です。

「みなさんは単位なしで量を測ることができますか?」

 

単位と比 (わけのわかる算数のはなし)

単位と比 (わけのわかる算数のはなし)

 

 

ちなみに本ブログではこの基準となる概念は、

「観測点」あるいは「ピント」

と言った表現で今までにも何度か登場しています。

 

人間はただ漠然と音楽を聴いているようで、実は

「目にはピント調節のメカニズム※」

があるように、あるいは

「ラジオを聴くにはダイヤルを局(の周波数)に合わせる」

必要があるように、

「音楽を聴くには基本周期を調(の周波数)に合わせる」

必要があるのでは?と私は考えています。

独立行政法人 科学技術振興機構
 理科ねっとわーく<一般公開版>へのリンクです。

※追記(2017.1.11)
 残念ながら理科ネットワークは公開終了したため、
 現在は閲覧できません。

そして、基本周期を調に合わせるからこそ曲の中で
一貫して同じ高さの音には同じ音楽的キャラクターが、
つまり、

「調性が生じる」

のではないでしょうか?

 

フーリエ解析はどちらかと言えば、

「和声的音程のように同時に鳴った音の縦の関係」

を捉えるのに向いていますが、人間はさらに時間を跨いで、

「旋律的音程のように別々に鳴った音の横の関係」

を捉える仕組みを備えていると考えられます。
(和声的音程、旋律的音程とは?)

このとき、単位となる基本周期を調に合わせることで、

「基本周波数と周波数成分の関係がより単純な比で表せる」

であろうことは何となく直感的にも分かると思いますが、
単純な比で表せると言うことは即ち、

「協和、さらには音楽を美しく感じる」

と言うことに繋がっているのではないでしょうか?

(次回に続く・・・)

 

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