「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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絶対音感保持者からの反論(其の二十二)

 

絶対音感と聞くと、何となく高さ(トーン・ハイト)と言う

「定量的な概念」

を絶対的に捉えることで実現されているような
イメージを持っている人も多いかも知れませんが、
前回のように協和(トーン・クロマ)と言う

「定性的な概念」

を絶対的に捉えることでも音名の特定は可能になります。

 

実際、

絶対音感はトーン・ハイトによって実現されている」

と仮定しても説明が付かない現象、例えば

オクターブエラー」

のような「其の十三」「其の十四」で取り上げた現象も、

絶対音感はトーン・クロマによって実現されている」

と仮定すると説明が付きます。

 

では、トーン・クロマを相対的に捉えるとどうなるでしょうか?

トーン・クロマを相対的に捉えると、

「トーン・クロマが階名/移動ドを示す」

ため、移調してもトーン・クロマが変化しない、
つまり、

「トーン・クロマの一致 = 移調のもとでの等価性」

を意味します。

「相対音感はトーン・ハイトによって実現されている」

と言った内容の文献を見掛けることがありますが、
相対音感は音の定量的な変化ではなく、

「定性的な変化を捉えている」

つまり、

「相対音感はトーン・クロマによって実現されている」

と私は考えています。

 

よって、絶対音感が相対音感を実現するトーン・クロマとは

「別次元」

のトーン・ハイトによって実現されていると仮定すれば、
絶対音感と相対音感の共存は可能だと考えられますが、
オクターブエラー等の現象に説明が付かなくなります。

また、絶対音感が相対音感と

「同次元」

のトーン・クロマによって実現されていると仮定すると、
定性的な概念であるトーン・クロマ上、

「絶対と相対、この2つの考え方は同時に両立し得るのか?」

と言う疑問にぶつかります。

みなさんはこの辺りの矛盾をどのように考えますか?

(次回に続く・・・)

 

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