ここで、
と言う概念について、改めて考えてみたいと思います。
トーン・ハイトは単純に音が「高い⇔低い」と言う感覚で、
周波数の大小に対応した
「定量的な概念」
になります。
音を点に例えると、トーン・ハイトは
「大きさの違い」
と言えるでしょう。
大きさ以外には個性がないため、
どの音を基準にして考えてみても、
また絶対的に捉えようが相対的に捉えようが
「結果的に同じ大きさ(高さ)が得られる」
と考えられます。
一方、トーン・クロマは音の関係性、
具体的には周波数の「比」に対応した感覚で、
単純に「高い⇔低い」、「熱い⇔冷たい」のような
定量的な概念ではなく、
「定性的な概念」
になります。
音を点に例えると、トーン・クロマは
「色※、あるいは形の違い」
と言えるでしょう。
※「クロマ」は元々ギリシャ語で「色、色彩」です。
トーン・クロマはトーン・ハイトと違い、
「どの音を基準にして考えるか?」
また、
「絶対的に捉えるか?相対的に捉えるか?」
でその結果(見え方/聴こえ方)が変わってきます。
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