「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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絶対音感保持者からの反論(其の十五)

 

みなさんは絶対音感訓練と聞いて、
どのような訓練を思い浮かべますか?

もし絶対音感が1つ1つの音高を記憶しているのであれば、
例えばピアノなら、

「88鍵を満遍なく記憶させるような訓練」

が必要になるのではないでしょうか?

しかし、実際には限られた音域内で訓練すれば
それよりも広い音域で音名を特定できるようになるようです。

 

絶対音感 (新潮文庫)

絶対音感 (新潮文庫)

 

 

最相葉月さんの『絶対音感』にも登場しますが、
絶対音感訓練としては、

「単音ではなくコード」

を判別する訓練、具体的には

「C」と「F」と「G」

この3つのコードを判別する訓練から始めて、
徐々にコードの種類を増やしていく方法が有名です。

 

この方法のポイントは単音ではなく、
コードと言う

「周波数比を意識した音のまとまり」

つまり、

「音の関係性」

を意図的に作り出している点です。

もし、1つ1つの音高を単独で記憶させるのであれば、
わざわざ音の関係性を作り出す必要はないはずです。

 

また、以前フラベリック錠の副作用加齢により
絶対音感に狂いが生じる現象を取り上げましたが、
このとき「ドレミファソラシド」の各音の関係性、
つまり、

「全体の周波数比は維持されたまま」

なのではないでしょうか?

 

これは記憶された1つ1つの音高が個々にずれた結果、

「たまたま全体の周波数比が維持されていた」

と考えるよりは元々音高そのものではなく音の関係性、
つまり

「元々周波数(トーン・ハイト)ではなく、
 周波数比に対応した概念(トーン・クロマ)で記憶されていた」

そして、

「その関係性がそのまま全体的にスライドした」

と考えられないでしょうか?

(次回に続く・・・)

 

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